□逢坂



天王寺七坂めぐり 逢坂 逢坂を上がるとそこは一心寺。そして四天王寺と続きます。 逢坂を上ると「一心寺」が右手に見えてきます。



一心寺は大坂冬の陣・大坂夏の陣では徳川家康の陣が茶臼山に隣接したこの寺に置かれていたそうです。
またこの寺には大坂夏の陣で最前線に立ち討ち死にした本多忠朝の墓所があります。彼は酒を飲んでいたため冬の陣で敗退し家康に叱責され、見返そうと夏の陣で奮戦し、死の間際に「戒むべきは酒なり」と言い残したといわれることから「酒封じの神」とされるようになりました。今でも墓所には禁酒を誓う人がよく詣でています。杯を臥せた形の墓標です。

  また一心寺は施餓鬼法要が年中無休でできる寺として知られ、また宗旨に関係なく参詣や納骨を受け入れる寺でもあったため、全国から多くの納骨が集まった。1851年に遺骨数万体を集めて最初の大きな骨仏(阿弥陀仏)を作り、1887年以後10年ごとに集まった納骨で骨仏を作っています。 建築家でもある現住職(高口恭行)の作った鉄とコンクリートの斬新な山門(1997年完成、彫刻家・神戸峰男による阿形像・吽形像や、日本画家・秋野不矩による天女像がある)や、庫裏・信徒会館である日想殿(1977年完成)など現代建築による施設も見所の一つです。